ちなみに、Appleの強さでもっと注目を集めるべきは、Apple StoreのGenius Barである。あれだけ便利なサービスを提供してくれるからこそApple商品を買い続ける、というユーザーは着実に増えており、これがボディーブローのように効いて来る。
先日も、Bootcampのパーティションを切ったMacBookが不調になり、一度ディスクを初期状態に戻そうと考えたのが、パーティションを切り直す方法がすぐには見つからなかった上に、再インストールすべきOS-Xのディスクも見つからない。仕方がないので、近所のAppleストアでGenius Barでのサービスを7:45pmに予約して行くと、その場でわずか数分でOSの再インストールまでしてくれたので本当に助かった。保証期間の過ぎたMacBookにまでこのサービスをしながらちゃんと利益があがる仕組みが出来ているところがApple Storeの脅威だ。
Best Buyで買ったSony製のノートパソコンだったりすると同じようなサービスを受けるためには、Best Buy/Sony/Microsoftの間でたらい回しにされるのでコストも労力も並大抵なものでは済まない。「OSが入っていたディスクが見つからない」ケースなんて最悪だ。
それも別に決してSonyがダメな会社という話ではなく、WindowsをMicrosoftからライセンスして、(薄利多売でサービスで儲けるしかない)Best Buyを通して販売しているという構造的な問題だから難しい。Appleが瀕死状態だった90年代には、「独自OSはコスト的に見合わない」「Appleはソフトウェア・メーカーになるべき」とさんざん批判されて来たわけだが、ここに来て「独自OS」が大きなプラスになっている点はなんとも皮肉だ。
しかし、またまたiPhoneに対抗したAndroidケータイと同じく、Chrome OSを搭載した完成度の低いタブレットPCとかがたくさん出て来ると思うと、少しうんざりする。「その他大勢」はもう良いから、本気でAppleと対抗できるビジネスを展開できる所に出て来て欲しい。市場のバランスを考えれば、そろそろ、「MicrosoftとDellが家電ベンチャーをジョイントで設立」「Palmが投資銀行から巨額な資金を調達してNokiaのスマートフォンビジネスを買収」なんて動きが出ても良い頃だと思うんだがどうだろうか。
” —Life is beautiful: 今や「聴く、観る、遊ぶ、読む、撮る」のすべてに関わるApple (via tscp) (via appbank)